ランドセル商戦からみる起業初期シリーズ その1
06/22

我が家の長女も来年は小学生。
先日、旦那さんのお友達からそろそろランドセル探しを始めてるよ~と聞いて、
「え?来年よね?」
と思ったのですが、よくよく聞いたり調べたりすると、もうこの時期からランドセルの検討は始まっているらしい。
祖父母に買ってもらうという方が多いため、どうもお盆の帰省に商戦時期を合わせているようです。
我が家も例に漏れず、祖父母に買ってもらうので、ひとまず下見だけでもした方がいいか?と見に行ってきました!
ネットやカタログで見ていた時は、「薄いピンクがいい!水色がいい!」と言っていた長女ですが、実際に見て背負ってみると、「赤がいい!」というではありませんか(笑)
水色もピンクも背負ってみたものの、本人的に「赤」が可愛い♡と感じたようです。
そもそもランドセルの色展開が豊富になったのはいつからなの?という疑問がわき、調べてみました。
⇒ ランドセルの黒と赤の定番カラーっていつ頃からなくなったの?
こちらによると、2001年にイオンが「24色カラーランドセル」を発売したのをキッカケに、じわじわと赤と黒以外が選ばれるようになったようです。
まず、「ランドセルたるもの、赤と黒でしょ!」という常識を打ち破ったイオンがすごいと思いませんか?
とは言え、これまでの慣習をいきなり打破できるわけはなく、
クラレによる2003年の調査でも新入生が購入したランドセルの色は男子が黒82.8%、女子は赤74.4%となっており、この時分では、まだ男女ではっきりとした色分けがなされていたようだ。
クラレ株式会社が毎年ランドセルを購入した人(毎年およそ400名程度)を対象におこなっているランドセル調査から、2006年頃からピンクが人気になってきた。
赤以外の人気が出てくるまで、5~6年かかっています。
しかし、2011年のデータによると、女の子の選んだランドセルの色は、約8割が「赤以外」だったそうです!
(ちなみに、このクラレによる調査は、2011年までのデータしか公開されていません。)
こう見ると、イオンの長期戦略としては、カラー展開はアタリなわけですよね。
ただ、ランドセルメーカーのシェアとしては、「天使のはね」を製造しているセイバンが業界シェア約6割を占め、1位だそうです。
起業初期、特に私を含め個人で活動している方は、「すぐ目に見える結果」を求めがちです。
「今が頑張り時!」と分かっていても、目に見える結果が出ないとやはり不安になってしまうこともあります。
しかし、あの大手イオンでさえ、ランドセルのカラーバリエーションを定着させるまでに5年かかっている!と分かると、結局積み上げたもの(インプットや行動)を継続するからこそ結果が出るということが見えてくるのではないでしょうか?
続編もあわせてどうぞ♪
ランドセル商戦からみる起業初期シリーズ その2
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